2016年8月11日木曜日

誤嚥性肺炎にさせない3ヶ条


誤嚥性肺炎を防ごう!勉強会再開



1ヶ月以上間が空きましたが、先日、誤嚥性肺炎を防ごう!の勉強会が開催されました。短時間の勉強会でしたが、『ほほう!』と思うネタが多かったのでまとめました。
前回のネタはこちら↓
ハヤベン: 誤嚥性肺炎を防ぐために!5分で分る誤嚥性肺炎(導入編)







誤嚥性肺炎にさせない3ヶ条



1条 食べ物を(    )の方に行かせない!!

2条 (    )の中のばい菌を飲み込まさせない!!

3条 もし、肺に入っても強い(    )で出そう!!

さあ、(    )の中を考えてみよう〜





肺に入れないようにするために



速攻、回答です。
1条 食べ物を( 
 )の方に行かせない!!
誤嚥性肺炎は、何かしらの異物(食物、唾液、痰)が気管を通って肺に入り込むことで生じます。
なので、食べ物をとにかく肺に行かせないことが第一です。

気管に食物が通らないようにするためには、食事中の姿勢に気をつける必要が有ります。
それは、首の傾き。
気管は上を向くことで通りが良くなります。逆に下を向くと通りにくくなります。

患者さんや利用者さんで食事中に椅子の背もたれに大きくもたれかかる、リクライニングの椅子を倒している、ベッド上で十分に起こしていないと頭が上を剥きやすく、気管が開きやすくなります。つまり、後ろに姿勢が傾いていると誤嚥性肺炎が生じやすくなります。ご自身で姿勢を調整できない人であれば介助者が気をつける必要が有りますね。


2条 (  )の中のばい菌を飲み込まさせない!!
人の身体の中でいろんな菌が多いのは、鼻でも耳でもへそでもおしりでもなく、口の中です。
誤嚥性肺炎のリスクを有する人が口腔ケア(うがい、歯磨き、義歯の消毒)をすることで発生のリスクが40%も減らすことができます。


一番効果的なのは、食事の前に歯磨き・うがいをして口の中のばい菌を減らすこと。
食事前にお茶を口に含んで「グチュグチュごっくん」でもOK。胃の中に落とし込んでも肺に行かなければ誤嚥性肺炎にはならないので大丈夫です。


3条 もし、肺に入っても強い( セキ )で出そう!!
肺に悪いものが入り込むことが肺炎の原因。となると肺に入った異物を吐きだす「セキ」を有効的に行うことが大事です。
セキをしているということは、異物を出そうと身体が反応しているので、セキは止めること無く、どんどんを促してください。
なかなかセキをする力が出せない時は、身体を前に傾ける(前のめりにする)、地に足をつける(車いすのフットレストから足を下ろす)事を介助者が行ってください。力が出しやすくなり、セキも大きくなります。

ただし、どうしても異物が吐き出せずセキが続くのであれば、介助者がセキしている人の背中をポンポンと叩いてあげてください。






まとめ



誤嚥性肺炎のリスクは加齢と共に高まります。また、不意な病気によっても生じることがあります。とにかく防げる病気は防ぎたいところ。職員一同、共通認識、共通対応をもって利用者さんの健康を守っていきます。

追伸、風邪の予防にも食事前の歯磨き、うがいは効果的でしょうね

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